※2004年8月9日029号

花火大会のお誘い

 
     
鎌倉の”ご実家”で江ノ島の花火大会を見ながら、おいしい料理が頂けるという…
とてもリッチなお誘いが、お客様のM氏よりありました。
お誘いがあれば、なんでも喜んで参加するのが我が家のモットーです。

お客様のMさんですが…正確に言うと、私の”お客様に2度もなりそこねた人”なのです。
一度目は 数年前、Mさんの人生のパートナー”マーちゃん”の生命保険で、
二度目は 、お父さんの相続がらみの保険で、ご相談を受けたのですが
最終的に 両方とも他社での契約となったのです。
(少しカッコよく表現させて頂ければ他社商品にお墨付きを与えたと言いたいのですが・笑)
しかし保険マニア?のMさんとは 意気投合し、保険以外の話題にも時間を忘れて
 いつも話し込んでしまう間柄になっていたのです。

つい先日もMさんとパートナーのマーちゃんから、蒲田の安くて美味しい寿司屋があるので
「一緒しませんか?」という嬉しいお誘いを受けて、大いに盛り上がったばかりでした。

日本橋箱崎にお住まいで広告会社を経営するMさん、
パートナーのマーちゃんは八丁堀育ちのチャキチャキの江戸っ子で劇場(国立)運営がお仕事の
とてもとてもチャーミングな才女です。
 そして、鎌倉の高台にあるお住まいは、Mさんのご両親が3年前に建てられた、
トレンディ・ドラマの舞台になりそうな、いやそれ以上に洒落た鉄筋3階建・地下1階
エレベーター付き豪邸です。

ガラスをダイナミックに使用した開放的で明るい造り。
料理を作りながら歓談が出来るように 設計されたメイン・リヴィングは
来客をウエル・カムするM家のコンセプトが伝わってき ます。
大きな大きな窓ガラスの正面には江ノ島が絵葉書のように海に浮かんでいます。
テーブルには今日の料理のために庭で栽培 された自家製バジルがさりげなく飾られています。

”マルエツ”で半額で買ったモヤシの袋がさりげなく転がっている…我が家の雑然とした風景とは
涙が出るくらい差があるのです。

花火はここから見るのかと思っていたら、エレベーターで3階に案内されました。
そこは今日の花火大会の為に造られたのではないかと思うようなオープン・テラスです。
大きなテーブルにはお母様やMさんの友人手造りの豪華な料理や飲み物がところ狭しとならんでいます。
ウッディーな広いベランダに吹く夜風は、この夏の暑さがウソのような心地よさです。

7時15分から1時間の花火は、我々の為に打ち上げられたのではないかと思うような
完璧なロケーションと環境の中で、大満足の花火大会でありました。

美味しい手料理…とくに私が感激したのはお母様が春に鎌倉の山を散策しながら採取したという
”せり”のなんと懐かしいシャキシャキとした味わいでした。
「何もしないヒト」とお母様からカゲグチ?を言われたお父さんも、小まめに料理を運ばれ
アルバイトがあり遅れて来たヒロコを駅ま迎えにいって頂いたりのフル回転で、さぞやお疲れが
出たのではと恐縮してしまいます。
マーちゃんは、とても楽しいキャラクター(マーちゃんも私のコトをそう言っているようですが…)で
結構アルコールも進み、大いに場を盛り上げてくれます。
そしてMさんですが…もう気の毒なぐらい、小まめに動かれ、ゲストに神経を使われていたようで
今回はゆっくりお話が出来なかったのですが、Mさんの優しい側面を見る事が出来ました。

ヒロコのサルサを披露したり、他のゲストの方達とも大いに歓談し
ヒロコもYUKIも大いに飲んだようですが、私はシラフで美味しい料理に集中です。
私としてはクルマを置いて行きたかったのですが、帰りが楽だからという理由で何時ものコトですが
トホホの運転手です。
お土産に頂いた自家製バジルの香りが車内に漂い、
ほろ酔い気分のYUKIとヒロコの心地よい寝息を聞きながらハンドルを握る私は
心からMさんに感謝したのです。