めーる
※2006年03月27日114号

鍵が無い!

 
 
先週号は松山のホテル(えひめ共済会館)から20日(月)未明に書き上げ送信しましたが…
その朝の事です。

チェック・アウトを済まそうとホテルの部屋を出ようとした時です。
私のキー・ホルダーが見当たらないのです。
荷作りしたばかりの荷物も全部あけたのですが見つかりません。

どうも昨夜、道後温泉に行った時に落としたようです。
クルマをホテルの駐車場に置いて路面電車で出かけたのですから
クルマと自宅の鍵が入ったキー・ホルダーなんか持っていく事はないのに…ドジな話です。

でも、私はそれほどあせっていませんでした。
実は今回の旅行で初めてYUKIに合鍵を持ってもらうようにしていたからです。

なにしろ最近は二人で「あれが無い!なにが無い!」と大騒ぎすることが多くなったのです。
特に外出直前の探し物ベスト3は【ケータイ】【キーホルダー】【めがね】で、
それに【名刺入れ】【手帳】【さいふ】と続きます。
以前はこれに【腕時計】も加わっていたのですが、最近は【ケータイ】が時計がわりになるので
見つからない時はそのまま出かけるうちに、腕時計をしなくなってしまいました。

【ケータイ】は探し物の優等生です。
こちらから呼びかけると、ちゃんと返事をしてくれて居場所を知らせてくれるからです。
時々、マナーモードになっていて慌てる事もありますが(^_^;)
しかし他のモノ達は無口だから困ります。
特に【キーホルダー】が見つからないと大変です。
他のモノは、どうしても見つからない時は、あきらめてそのまま出かけてしまいますが…
クルマの鍵が無いと、どうしようもありません。

こんなことが旅先であったら大変だと思い…クルマの合鍵を作ったばかりで、
幸か不幸か、さっそくその事態がおきたのです。
ところが…今度はYUKIがゴソゴソ、かばんをひっくり返して探し物をしています。

そしてYUKIは言いました…
「合鍵はクルマのトランクの中にあるみたい」と。

私は東京海上のロード・サービス付きの自動車保険に(もちろん)加入していますので
0120−119−110に電話をしました。
30分ほどで到着すると言うのです。

ホテルのチェック・アウトを済ませ、駐車場がガラス越しに見えるティールームで朝食
食べながら待っていると、やってきました鍵の専門車が!
これがだと安心です、YUKIは鍵があるはず、とは言っていますが…
もし、鍵が入っていなかったら、車のドアが開いてもクルマは動きません。
そんな場合でも、すぐに合鍵を作ってもらえるようになっているのです

さすがプロ!ドアはすぐに開き、トランクのレバーを引いてカバンを取り出しました。
合鍵はカバンに入っていました。
鍵を作る場合は、その実費がかかるとの事でしたが、その必要もなく無料ですみました。

「なんでクルマの合鍵をトランクになんか!」
と思いましたが…その事は最後まで口にしませんでした。
「キーホルダーを失くすKENが悪いのよ!」
と言い返されるに決まっているからです。

それにしても東京海上のロードサービスが便利な事を見直しました。
全国その地域の修理工場をはじめ色々な業者とタイアップしているため、
今回のような鍵のトラブルには鍵の業者を…といったような手配をしてくれるので
JAFよりも対応範囲が広く、これは代理店としてもお勧めトークに使えます。

さて無事?四国の旅を終えた…その翌日のことです。

丸の内にある東京海上の支社と新橋の法人客の集金を済ませ夕方の5時半頃帰宅しました。
いつもなら、駐車場に近いマンション裏口のから入るのですが…
キーホルダーを失くしたため
エントランスに回ってオートロックを開けてもらうため我が家のインターフォンを鳴らしました。
「まさか!」…返事がないのです。
電話も、YUKIのケータイも応答がありません。

でも…私が鍵を持っていない事はYUKIは充分に知っているはずです。、
きっと部屋の鍵はかけずに、ほんのちょっと出かけているのだろうと思いました。
そこにマンションの住人の一人が帰って来たので、中に入る事が出来ました。
しかし!ドアにはしっかり鍵がかかっていたのです。

でも…少し待てば帰って来るだろうと思っていましたが、時間が経過するだけです。
YUKIのケータイに何度かけても発信音はしても出る気配がありません。

事前に外出予定のある時は必ず知らせてくれるYUKIです。、
また急に外出する時は私のケータイに連絡があります。
留守番電話のメッセージが私に転送されてくるからです。
私もだんだん心配になってきました。

自宅ドアの前で待っている私に、
留守番電話の転送や、契約者から自動車保険の事故報告が入ってきたので、
駐車場に戻ってクルマの中から落ち着いてケータイでお客様と連絡を取ることにしました。

数件の連絡をしていると、突然、助手席側のドアが開きました。
スーパーの袋を抱えたYUKIがニコニコ笑顔で入って来たのです。
帰り道、駐車場のクルマの中に私がいるのを見つけたようです。
時間は7時を回っていました、2時間ちかく待った事になります。
私は、しばらくお客様との通話をしたあと、おもむろにケータイを切ってYUKIに聞きました。

私「どこに行ってたの?」
YUKI「新百合ヶ丘の銀行に行って、そのついでにサティで買い物してきただけよ」
私「僕が鍵を持ってないことは知ってるよね?」
YUKI「アラ!すっかり忘れてた」
私「でも出かける時は、いつも電話をくれるよね?」
YUKI「今日はバタバタしていて忘れちゃった」
私「ケータイに何度かけても出ないじゃない?」
YUKI「アラ!ケータイもウチに忘れたみたい…ゴメンナサイ」
私「……」

早く合鍵を作らなければ。