めーる
※2006年05月15日121号

 がんこ

 
がんこ…といえば下にオヤジとかジジイとかが付くのが一般的です。
がんこコドモとか、がんこムスメというのは一般的ではありません。
私もがんこなオヤジとかジジイを見て…「ああーイヤだなー」と思っていました。
ところがYUKIは「KENはとてもがんこになってきて、どうしようもない!」と言うのです。
ヒロコまで、それに大いに同意をするのです。

考えてみれば私もオヤジの領域からジジイの領域に入ろうという
押しも押されぬリッパな?がんこジェネレーションです。
どうやら自分は、まったく意識していないうちに”がんこ”になってしまったようです。

なぜ、そうなったのか?いや、そう思われるようになったのか
自分なりに分析しました。

私がYUKIから最も多くいわれるのが…「だったら私に聞かないで下さい!」という言葉です。
何を聞いて、そのような事を言われるのか?といえば…
手近なところですと、この【週間KEN】です。
ここでは我が家の現実を赤裸々に暴露!?していますので、
たとえ夫婦であれYUKIにも目を通していただくのが当然のマナーだと思い目を通して貰います。
ところがYUKIは細かい表現の修正ならともかく、考えの違いを突いてくるのです。

私は昔から『議論』は好きですから、YUKIとの討論になってしまい
「ボクはそういう思いがあってこの文章を書いたのだ!」と理屈を通そうとすると…
「だったら私に聞かないで下さい!…ほんとうにがんこなんだから」となるのです。

もうひとつ、きっと私は『がんこモノ』と思われているに違いない…
と最近、強く感じるようになったところがあります。
先々週号で紹介した【保険選びネット】での掲示板です。
そこではDr.KENの名前で保険相談に答えるプロの一人として
ホンネでのプロ同士の議論も大切という姿勢で取り組んでいます。

なぜ議論が大切か?というと…
それが相談者にとって、もっとも判りやすい回答になるからです。

数年前、ある法人の保険で外資系生保A社と競合した事がありました。
どちらを選ぶか、判断がつかない社長はこんな提案をしてきました。
「私と役員の前で、お互い揃って保険のプレゼンテーションをやってもらって問題点を
議論してほしい…」というのです。
生命保険はまったく判らないと言っていた社長が、途中から議論に参加して、
社長の質問に明快な回答を出せなかったA社は敗退しました。

それいらい他社と競合する場合は私の方から、
この揃ってのプレゼンを提案する事もあり好評をえています。

公開されたネットの掲示板では、多くの専門家も見ていますし誰でも参加出来るので
もっとフェアーで興味深い議論が出来るはずです。

ところが…ところが…ここからが問題です(^_^;)
生命保険の世界では基本的にこのような風土が無いのです。

私が望んでいるのは、自分の立場を明瞭にしたプロ同士が相談者に判りやすく
プロの威信にかけた議論するという事ですが…
そのようなプロは”議論”にほとんど乗って来てくれません。

乗ってくるのは…正体不明”2ちゃんねる的”短いセンテンスで絡んでくるヤカラです。
実は私はこういうヤカラはキライではないのです。
結構ホンシツを付いてくるので、私の考えをキッチリと書く事が出来るからです。
でも、こういうヤカラは自分の考えをキッチリと伝える事はしませんから
結局、私の考えや主張だけが掲示板に載ることになってしまうのです。

その結果どうなるか?というと…
Dr.KENは自分の意見だけを押し通す【超がんこ者】と言われてしまうのです。

ただし、そのように言われるのは同業者や専門家と称する人達からで
肝心の相談者や掲示板を見ている多くの方達からは支持を受けていて
励ましや応援メールも数多く頂いているのが救いです。

私は昔から議論が好きですが、それは自分の意見を押し通そうというのではありません。
色々な意見を聞くことが面白く勉強にもなるからです。
どんなテーマでも正解なんてものはありません。

保険業界は議論を嫌う風土が根付いており、その”圧力”は鈍感?な私でも感じています。
でも【議論をしなければ何も伝わらない】と私は思っているのです。

私が最近つくづく思う事は、今の若い人達は”みんな良い子”になってしまって
出来上がった制度やモノは当然のもので、それに対しての怒りや、変えてやろう!
という気概がほとんど感じられないという事です。

こんな事を言っているから…
【がんこオヤジ】いや【ジジイ】と思われるのかもしれません。
しかし、私はサトリキッタ老人にはなりたくないと思っています。
いつまでも怒りや疑問をぶつけ続けて
【がんこジジイ】と言われながら死ぬのも悪くないと思っている…今日この頃です。(^_^;)