※2008年04月28日223号

エノちゃんの熱弁

東大和の洋菓子屋さん、茶屋エポックのエノちゃんの強い要請で先月、
計3日間のボランティアをした事は【220号】で書きました。

そのエノちゃんから電話がありました。
私が「どうしたの?」と聞くと…
エノちゃんは「どうしたの?じゃないでしょ、昨日の会合なんで来なかったの?」
と怒っているのです。(^_^;)
私はそんな事をすっかり忘れていたのです。

たしかに公民館での最終日に次回の打ち合わせの日時を決めたのは覚えています。 
しかし…そもそも東大和市の地域のコミニティの集まりです。
そこにゲストとして参加した気持ちでいましたから、
次回の集まりには参加しなければならないという責任感がなかったため
すっかり忘れてしっまたようです。

それは、ともかくエノちゃんはまた困っているようです。
その私が無断欠勤?した会合で、なんとなく次回の会合が『だんご作り』に決まったというのです。
エノちゃんのファンで先月の2回目のイベントにも顔を出した東大和の名士のOさんが
『だんご作り』を提案したので、そうなっちゃったというのです。
それに対して同じく東大和の商工会の大御所で、やはりエノちゃんファンのMさんが
「なんで夜の7時からダイのオトナが集まって団子を作らなければなならないのか?」
とムクレテしまったというのです。
たしかに私だって川崎クンダリから東大和まで夜に出かけていって
団子を作らなければならないのかよく判りません(^_^;)

でもエノちゃんは…
自分の熱い思いをくみ取って少しでも協力してあげようという、
せっかくの町の実力者がこんな事で仲たがいしては…夜も眠れないというのです。

そこで24日の午後7時にエノちゃんの店にOさんとMさんを呼ぶことにしたから
私がそこで、いろいろとうまくマトメて欲しいというのです。
私も無断欠勤の責任もあるので断るわけにもいきません。

定刻を少し遅れてエノちゃんの店に着くとOさんとMさんは楽しそうに歓談しています。
そこで、4人が揃っていよいよ打ち合わせですが
こうなるとエノちゃんは決まって熱弁を振るうのです。
そのエノちゃんの熱い思いは充分に理解している3人が集まっているのですから、
いまさら聞く事もないのですが…(^_^;)

問題はエノちゃん自身に具体的なビジョンがないまま『だんご作り』になったのが
いけなかったようです。
公民館でのイベントに引き続き司会進行役を務めた芽門さんが、会の最後に
「それでは次回は何時、何をするか決めたいと思います!」との提議に
Oさんは自分の事務所にまだ一度も使われたことのない”だんご作り”の道具があるので、
なんと無くそう言ってしまったら、決まっちゃったというのです。(^_^;)

誰もが善意でエノちゃんの情熱に押されて何となく参加しているので誰も責めることは出来ません。
しかし、あるていどのビジョンやコンセプトは明確にしておく必要はあるでしょう。

ただこのような活動が難しいのは
あまり大きなスローガンやビジョンを掲げても支持されませんし
エノちゃんの店が儲かるためだとか政治や宗教活動と思われてもつまりません。

ただ、このような気運が出てきた事もたしかです。
というより環境・食糧・教育・介護・高齢化社会・経済などなど、
21世紀に課せられた、あらゆる問題の鍵が地域の活性化にある事はまちがいないのです。

そのためには、ひとりひとりが、たとえ僅かでもコツコツと地元の物産や顔の見えるお店で
買い物するだけでも大きく変っていくはずです。

東大和市は人口8万人の小さな東京都の市ですが…
エノちゃんのお店の一日平均の来店数は20名で店を維持するのにも四苦八苦しているのです。
年間客数は休日もあるので延べで約700名
その中には私のような市外からのお得意様(^_^;)も少なくないはずです。

この東大和市民8万人の1%の800人が年にたった一度だけ
新たにエノちゃんの店で買い物をするだけで倍以上の売上げが望める計算になるのです。

これ以上の売上げは多分エノちゃんは望んでいないでしょうし限界でしょう。
なぜならば、エノちゃんは自分の手でケーキやクッキーや銘菓芋窪街道を作っているからです。
またお客様との会話を大切にしながらの商売がモットーですから、
それが出来なくなったらエノちゃんのお店の価値も無くなってしましいます。
ようするにエノちゃんは、大きな望みがあるわけではないのです。

エノちゃんの店のレジ・カウンターにこのような物がありました。
 私は最初は何の事か判らなかったのですが、お客様から提案され始めたというのです。
 そこでもっと判りやすいようにと、ひさびさにこんな物をさっき作ってみました。