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※2008年07月14日234

誕生日・草むしり・ホタル

7月12日は私の62回目の誕生日でした。
そしてこの日、41日ぶりに飯山(長野県)に行ってきました。
田植えをした田んぼの草むしりをするためです。
何も誕生日に300kmも離れた飯山の山奥で草むしりをする事もないだろう?
と思う人もいるでしょうし、私もまったくそう思わないわけではありません(^_^;)
”田植え”や稲刈り”ならともかく”草むしり”です。
でも無農薬のお米を作る以上”草むしり”はとても重要な作業で、
これをやらないでエラソウな事は言えないのです(^_^;)
ま~”草むしり”を1日やったぐらいでエラソウな事が言えるわけではありませんが、
ほんの少しエラソウな事を言うためにも(^_^;)経験しておかなければなりません。

でも、そんな理屈より何より飯山の自然が私を呼んでいるのです!
田んぼの近くの大きな木の下で地元のお米と食材だけで作ったお弁当を食べて
いよいよ、草むしりの開始です。
私より11歳年上の小山会長が先頭を切って模範を示してくれます。
今回、初参加のヒロコもこわごわ田んぼに足をつっこみます。
田んぼにはカエルをはじめ色々な生き物がいて、なかなかエキサイティングです。
そして思った以上重労働でもありました(^_^;) 
第一ラウンドが終り、冷たいお茶とキュウリとクッキーのおやつは最高です!
そして第二ラウンドへ!
これはもう写真など撮る余裕など無いくらい疲れ果てました。   
そして一人の女の子から声をかけられました。
「田植えの時、くつしたを失くしたオジサンでしょう?」って(^_^;)
よっぽど印象に残っていたのでしょう。
キレイに雑草を取った田んぼを見て、地元の人が持ってきた”謙信ずし”を食べたら
少しは元気が出て、最後の力をふり絞って帰路につきました。

前回同様、露天風呂で汗と汚れをおとして
今回はその温泉の2階にある広間で夕食です。 
ここでの恒例となっている、家族やグループごとでの自己紹介がありました。
まず私がマイクをもって…
たまたま見た映画がきっかけで前回この田植えに参加し長野県にハマッタこと。
たまたま2週間ほど前に知った色平医師が私が理想と思っていた
地域医療をしている人で長野県で活躍されていること。
そして今回、我われ3人家族ともうひとりムスメのボーイ・フレンドがここに来ていて
彼の出身が長野県の佐久市であること。
もう私はすっかり”長野モデル”になりきっていますと挨拶、
またヒロコが今日は私の誕生日と紹介し大いにもりあがりました(^_^;) ①  

そして、いよいよ私たちの田んぼに出かけてのホタル鑑賞です。
月明かりしかない畦道を歩くと田んぼの上を薄い光を点滅して通りすぎる
平家ボタルを最初に見た時はおもわず感激の声をあげてしまいました。
田んぼの一番奥まで行って目をこらすと、無数のホタルが田んぼの上をゆきかって
いるのが見えてきた時は、その美しさに鳥肌がたつほどの感激を覚えました。
ホタルが田んぼの上をゆきかうという事は無農薬である証でもあるのです。
そして田んぼの少し上にある清流の流れるところには鮮明な光を長くはなつ
源氏ボタルがひゅうーひゅうーと暗闇にクロスしながら飛ぶすがたも
カエルの鳴き声や清流の音の中で言語に出来ないほどのファンジックな世界です。
不思議な事にヒロシ君が手を伸ばすとホタルが寄ってきます。

何でも写真に撮ってしまう私ですが(^_^;)
この暗闇でホタルの光を納めることは出来ません。 
もし出来たとしても言葉同様ホンモノの感激を伝えることは出来ません。
したがって、そのぶん心にしっかり焼き付けることが出来たようです。
今年の誕生日は一生忘れないような気がします。

バンガローでまたビールを飲んで、
セルフ・タイマーで写真を撮って心地よい疲れとホタルの余韻にしたりながら
ぐっすりと休みました。

ロコハウス週間KEN 234 誕生日・草むしり・ホタル